バクマン。(2015)

漫画家としての成功を夢見て奮闘する2人の高校生の姿を描き、テレビアニメにもなった、「DEATH NOTE」のコンビによる人気漫画を佐藤健&神木隆之介の主演で実写映画化した青春ストーリー。画力に優れた最高と巧みな物語を生み出す秋人のコンビが週刊少年ジャンプのトップを目指す。監督は『モテキ』など話題作を数多く手がける大根仁。

バクマン。(2015)のあらすじ

2008年、舞台は埼玉県谷草市[注 1]。中学3年生の真城最高(サイコー)は高い画力がありながらも将来に夢を持たず、ただ流されて普通に生きていくだけの退屈な日々を送っていた。サイコーの叔父はかつて週刊少年ジャンプに連載し、その作品がアニメ化もされた漫画家・川口たろうで、連載打ち切り後の過労によって亡くなった過去があった。

ある日サイコーは些細な出来事を切っ掛けに、秀才のクラスメイトで作家志望の高木秋人(シュージン)に「俺と組んで漫画家にならないか」と誘われる。初めはその誘いを断っていたが、声優を目指している片思いのクラスメイト・亜豆美保と「アニメ化したら結婚する、それまで互いに直接会わない」と約束した事から漫画家への道を志す事になる。

サイコーは祖父から叔父が使用していた仕事場を譲り受け、シュージンと共にそこに籠って処女作の執筆に専念する。そんな中で手塚賞に準入選した新妻エイジが同年代である事を知りライバル視する。やがて二人三脚で苦労しながらも完成した初作品をジャンプ編集部に持ち込んだ二人は敏腕編集者・服部哲と出会い、漫画家としての資質を認められる。

そしてジャンプの主流ではない“邪道”の作風という方向性を見出し、「亜城木夢叶」のペンネームで活動する事になった二人の漫画が『赤マルジャンプ』へ掲載された。その後も自分達の方向性に迷いながらも、エイジとの邂逅・コンビ解散の危機を経て、ジャンプでの連載を勝ち取った二人は、様々な苦境に見舞われながらもジャンプ連載作家としての道のりを歩んでいく。

結末
『PCP -完全犯罪党-』を人気作として連載してきた亜城木夢叶は、本格的にアニメ化を想定した『REVERSI』を書き上げ、『PCP』に代わってジャックでの連載を開始する。エイジと競い合った末に『REVERSI』のアニメ化が決定するが、ヒロイン役はオーディションで選抜される運びとなった。

しかし人気声優の地位を確立した亜豆とサイコーの仲が世間に知られ、二人はバッシングを受ける事になってしまう。だが亜豆は厳命を押し切り、自身のラジオ番組で全てを打ち明け、サイコーと亜豆の夢・その真摯な姿勢を知った世間は二人の純愛を受け入れ祝福する。そのムードがヒロイン役決定の追い風となる中、あくまで亜豆に実力で役を勝ち取ってほしいと願うサイコーはアニメ版『REVERSI』監督の提案を受け入れ、ネットでの公開オーディションの開催が決定した。そしてそのオーディションで人気・実力を備えたライバル達に囲まれる中、亜豆は視聴者から大多数の票を獲得し、ヒロイン役を勝ち取った。

同時期、亜城木は『REVERSI』を納得のいく最高の形で終わらせる事で名作に押し上げ、コミックス・アンケートでエイジを抜き、自分達をジャンプ一番の作家としての地位を確立させていった。アニメ『REVERSI』放送開始を以て、10年という長い年月をかけて夢を叶えたサイコーは、初めて亜豆と夢を誓い合った亜豆の家の前でプロポーズし、サイコーと亜豆はこの先ずっと二人でいられる事を実感したのだった。

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